性は相近し。習いは相遠し。 論語 陽貨篇
人間の生まれつきの性質は本来大差がないが、その後のしつけのあり方によってかけ離れてしまう。
良いほうに染まれば良くなり、悪いほうに染まれば悪くなる。その後の教育や習慣、環境の重要性を説いています。
孔子は、人間は本来は善であるが、習慣や環境によって善悪が変わると考えていました。
解説
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「性」とは、「生まれつきの性質」や「人間性」を指しています3。孔子は、人間の性は本来は善であるという「性善説」を唱えました。
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「相近し」とは、「互いに近い」という意味です。孔子は、人間の性にはそれほど大きな差異はないと考えていました。
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「習い」とは、「習慣」や「教育」を指しています。孔子は、人間の性は習慣や教育によって変化するという「習性説」を唱えました。
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「相遠し」とは、「互いに遠い」という意味です。孔子は、人間の性は習慣や教育によって善悪が分かれると考えていました。