舟に刻みて剣を求む 呂氏春秋
「舟に刻みて剣を求む」は、時代の移り変わりに気づかず古い考えやしきたり通りを守ることの愚かさのたとえ。古い習わしにとらわれて、考え方を時代に合わせてアップデートできないことを戒める言葉です。
「舟に刻みて剣を求む」の出典は、『呂氏春秋』の『察今』という篇です。
『呂氏春秋』は、中国の戦国時代末期、秦の呂不韋が食客を集めて共同編纂させた書物です。『呂覧』とも言われます。秦の始皇8年(紀元前239年)に完成しました。その思想は儒家・道家を中心としながらも名家・法家・墨家・農家・陰陽家など諸学派の説が幅広く採用され、雑家の代表的書物とされる中国における秦の時代の百科事典のような書物です。