盆を戴きて天を望む コメントする / By KLM / 2023年4月17日 盆を戴きて天を望む 司馬遷 後漢書 盆は水または酒などを入れるはち。頭の上にはちをのせながら天を望めばはちが落ちてしまう。いずれ一つはできても両方を同時に行うことはできないことのたとえです。 この言葉の由来は、紀元前二~一世紀、前漢王朝の時代の中国の歴史家、司馬遷の「任少卿に報ずる書」という文章の一節から来ています。若いころに、人付き合いをまったくしないで、ひたすら皇帝に仕える職務に集中していたときの気持ちを、「盆を戴きて、何を以って天を望まん(盆を頭に載せていると、どうしたって天を仰ぎ見ることはできやしない)」と考えたからだ、とたとえています。 関連