復讐や目的を達成するために苦労することを意味する言葉です。この言葉は苦労を重ね、歯をくいしばりながら頑張るというニュアンスを含んでいます。
紀元前5世紀の呉と越の国家間の戦争に由来します。
『史記』によると、紀元前6世紀末、呉王闔閭は先年攻撃を受けた復讐として越に侵攻したが敗れて自らも負傷し、まもなくその傷がもとで病死しました。闔閭は後継者の夫差に「必ず仇を取るように」と言い残し、夫差は「三年以内に必ず」と答えました。夫差はその言葉通り国の軍備を充実させ、自らは薪の上に臥すことの痛みでその屈辱を思い出しました(臥薪)。まもなく夫差は越に攻め込み、越王勾践の軍を破りました。勾践は部下の進言に従って降伏しました。勾践は夫差の馬小屋の番人にされるなど苦労を重ねたが、許されて越に帰国した後も民衆と共に富国強兵に励み、その一方で苦い胆を嘗めることで屈辱を忘れないようにしました(嘗胆)。
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