知は疑わしきを棄つるより大なるはなく、行は過ちなきより大なるはなく、事は悔い無きより大なるはなし

「知は疑わしきを棄つるより大なるはなく、行は過ちなきより大なるはなく、事は悔い無きより大なるはなし」荀子 議兵

 

この言葉は、知識はあいまいなものを取り除くことが最も大切であり、行動は間違いのないことが最も重要であり、事業は後悔の無いことが最も大切であると説いています。
荀子は、中国戦国時代の思想家・政治家であり、儒家の一派として知られています。荀子の思想には、「性悪説」や「法治思想」などがあり、その中でも「議兵」という思想があります。
「議兵」とは、戦争において、武力行使に先立って、軍の兵器や兵員の数、相手軍の陣営などを分析し、緻密な計算や議論に基づいて戦争の勝敗を予測する方法論のことです。

 

 

 

荀子は、「議兵」を重要視し、戦争においては、「治兵」(兵士の指導や教育)や「用兵」(作戦計画)よりも、まず「議兵」によって戦争の勝敗を見極めることが必要だと考えました。
荀子は、「議兵」を行うためには、戦争におけるさまざまな要因を分析する必要があるとしました。例えば、自軍の兵員数や装備、相手軍の陣営や指揮官の性格、気候や地形、兵士たちの士気や精神状態などを考慮する必要があります。
また、荀子は、「議兵」においては、情報収集が非常に重要であると考えました。敵情や地形情報などを収集し、正確な情報をもとに戦略を立てることが必要だと説きました。
荀子の「議兵」思想は、戦争における勝利を目指すだけでなく、戦争の無駄を省くための戦略を提唱しています。戦争が避けられない場合でも、勝敗を決める前に、精密な計算と議論によって、より少ない犠牲で戦争を終わらせることができるというのが、荀子の「議兵」思想の重要なポイントです。
例文:
  • 彼は知は疑わしきを棄つるより大なるはなくという教えに従い、自分の信じることだけを学んだ。
  • 彼女は行は過ちなきより大なるはなくという言葉を胸に刻み、正しい道を歩み続けた。
  • 造父は事は悔い無きより大なるはなしというのを実践し、自分のやりたいことに全力を尽くした。

 

 

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

上部へスクロール