子曰く、君子は義に喩り(さとり)、小人は利に喩る 論語 里仁篇
先生がいうことには『君子は道徳的な義務に心を開き、小人は自分の利益に心を開く。』
この文から学べることは、儒教の思想において、君子と小人の区別は、義と利のどちらを重視するかによって決まるということです。
また、仁と義は相互に補完しあうものであり、仁は義を実践するための動機であり、義は仁を具体化するための規範であるということです。
さらに、利は自分の欲望を満たすための手段であり、利に囚われると道徳的な判断が曇るということです。 これらは、儒教の理想とする『仁義礼智信』の五常を表現したものと言えます。
例文:
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彼は君子は義に喩りという信念を持っており、自分の利益よりも正義を優先した。
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彼女は小人は利に喩るということを知らず、周りの人々を利用してばかりいた。
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君子は義に喩りというのは、自分の欲望を抑えて社会の秩序や道徳を守ることを意味する。